iPhoneを使っていて「留守番電話の通知が消えない！」と困った経験はありませんか？
赤いバッジがずっと残っていたり、通知センターに繰り返し表示されたりすると気になりますよね。
実はこれは多くのiPhoneユーザーが悩む定番トラブルのひとつです。
今回は、通知が消えない原因から、iPhoneの設定での対処法、さらには留守番電話自体を無効化する方法まで、わかりやすく解説します。
iPhoneで留守番電話通知が消えない原因
通知が残る仕組みとは？
iPhoneに届く「留守番電話の通知」は、実はiPhone本体が作っているものではなく、契約している携帯電話会社（キャリア）が送っているシステム通知です。電話に出られなかった際、キャリア側のサーバーに音声が録音され、それを「留守番電話が残っています」と知らせるためにiPhoneに通知が届きます。そのため、単純に通知を消そうとしても、キャリアのシステムに未再生の留守電が残っている限り、再び通知が表示される仕組みになっています。これが「消しても復活してしまう」という現象の正体です。
また、キャリアによって通知の出し方も違います。NTTドコモは「1417」などの番号から音声ガイダンスが届きますし、ソフトバンクやauは専用アプリや通知が自動で入る仕組みです。格安SIMを利用している場合は、そもそも留守番電話サービスがオプション扱いになっており、通知が来ないこともあります。つまり「なぜ通知が消えないのか？」はキャリアの仕組みとiPhoneの仕様が重なった結果であり、ユーザーが自分の設定だけで完全にコントロールできない場合もあるのです。
通信キャリアによる違い
留守番電話通知の扱いはキャリアによって大きく異なります。ドコモでは「留守番電話サービス」を契約していると、未確認の留守電がある限り通知が残り続けます。ソフトバンクは「留守番電話プラス」などのサービスを利用していると、アプリに新着が残り通知バッジが消えません。auは「1417」で再生する方式が多いですが、アプリ通知も利用可能です。格安SIMでは、通知自体がSMSで来る場合や、そもそも留守電サービスがない場合もあります。通知の残り方がバラバラなため、「人によってやり方が違う」のはこのためです。
iOSの仕様が影響する場合
iPhone本体のiOSも通知の残り方に影響します。例えば、留守番電話を再生したのに通知バッジが消えないことがあります。これはiOSがキャリアのサーバーと正しく同期できていないことが原因です。再起動をすることで改善する場合もありますし、iOSのアップデート後に不具合として報告されるケースもあります。
留守番電話アプリが原因の場合
ソフトバンクやauでは「留守番電話アプリ」があり、そこに通知バッジが付きます。この場合、アプリを開いて未再生の留守電を確認しない限りバッジが消えません。アプリを削除しただけでは通知は止まらないため、利用しないならサービス自体を解約する必要があります。
設定ミスによる通知残り
最後に単純な設定ミスの可能性もあります。「通知オフ」にしたつもりがサウンドだけオフで、バッジ表示が残っていたり、通知センターから消してもアイコンに数字が残っていたりすることがあります。通知は細かく設定できるので、自分の目的に合った消し方を確認することが大切です。
iPhoneの設定から通知をオフにする方法
「通知」設定で留守番電話を非表示にする
iPhoneには各アプリごとに通知のオン・オフを管理できる「通知」設定があります。ここから留守番電話アプリや電話アプリの通知をオフにすれば、新しい留守番電話が入っても画面に表示されなくなります。手順は「設定」アプリ →「通知」→「電話」→「通知を許可」をオフにする、という流れです。これで通知センターやロック画面に「新しい留守番電話があります」と出なくなります。
サウンドだけを消す設定方法
通知そのものは残しておきたいけれど、音が鳴るのが嫌だという場合は、サウンドをオフにするのがおすすめです。「通知」設定で「サウンド」をオフにすると、留守番電話が入っても無音で通知されます。これなら大事なメッセージを見逃さずに済みます。
バッジを消す方法（赤い数字の消し方）
通知で一番気になるのが、アプリアイコンに付く赤い数字（バッジ）です。これも「設定」アプリから消せます。「通知」→「電話」→「Appアイコンバッジ」をオフにすると、留守電があっても赤い数字は表示されません。特に「数字が残っていると気になる」という人には便利な方法です。
通知センターに表示させない方法
通知はセンターに溜まっていくため、見た目がごちゃごちゃしがちです。これも「通知」設定でコントロール可能です。「通知を表示」から「通知センター」をオフにすれば、留守電通知がセンターに残りません。必要ならロック画面だけ通知させるなど、柔軟にカスタマイズできます。
通知を個別にカスタマイズするコツ
iPhoneの通知は細かく設定できるので、自分の使い方に合わせて最適化するのがおすすめです。例えば「ロック画面には表示させるけど、音は鳴らさない」「アプリバッジだけ残す」など、複数の設定を組み合わせられます。こうすることで「通知は一応確認できるけど、ストレスは減らせる」というバランスの良い状態にできます。
留守番電話そのものを無効化する方法
キャリアに問い合わせて解除する方法
もっと根本的な解決策として「留守番電話サービスそのものを解約する」方法があります。ドコモ・au・ソフトバンクではサポートに連絡してサービスを解除することが可能です。これを行うと留守電が残らないため、通知も一切来なくなります。
My docomo・My SoftBank・auアプリからの設定
最近はわざわざ店舗に行かなくても、各キャリアのアプリやWebサイトから簡単に留守番電話サービスを解除できます。「My docomo」や「My SoftBank」「My au」からログインしてサービス一覧を確認し、留守番電話を解約するだけです。
格安SIMの場合の注意点
格安SIMでは留守番電話が標準では付いていない場合が多く、別途オプション契約が必要です。通知が不要なら最初から契約しなければ問題ありません。ただし、留守電がないと重要な連絡を逃すリスクもあるため、自分の利用スタイルに合わせて選択することが大切です。
転送電話の設定を変更して回避する方法
留守番電話を完全に消さなくても、「転送電話」を設定しておけば代替できます。例えば「応答できないときは別の番号に転送する」設定をすれば、留守電が残らなくなり通知も来ません。ビジネス利用で自分以外に取り次いでもらえる環境なら、この方法も効果的です。
留守番電話サービス停止のメリット・デメリット
通知に悩まされなくなるのは大きなメリットですが、その分、大事な連絡を取り逃すリスクがあります。特に仕事用で利用している場合は、通知が煩わしくても留守電を残してもらった方が安心です。逆に「LINEやメールで十分」という人は思い切って解約する方が快適になるでしょう。
通知を一時的に消す便利な方法
「おやすみモード」「集中モード」で非表示
iPhoneの「おやすみモード」や「集中モード」を活用すると、留守番電話通知を一時的に非表示にできます。設定すれば通知自体は届きますが、画面に表示されなくなるため、仕事や勉強に集中したいときに便利です。
留守電の再生で通知を消す裏ワザ
最もシンプルなのは、留守番電話を再生して既読にすることです。キャリア側のサーバーに「確認済み」と記録されるため、通知が自動で消えます。もし用件がなくても「再生してスキップ」すれば通知は消せます。
通知をスワイプで消す方法
通知センターに出ている「新しい留守番電話があります」という表示は、スワイプで消すことも可能です。ただし未再生のままではキャリアから再通知されることもあるため、一時的な対応と考えましょう。
留守番電話アプリを整理しておく
アプリを使っている場合は、未読が残らないよう定期的にチェックしましょう。不要ならフォルダにまとめて目立たなくするのも方法です。
サードパーティアプリを利用する場合
海外では「Google Voice」など、留守番電話を管理できるサードパーティアプリが使われています。日本では対応が限定的ですが、ビジネス用途なら導入を検討してもよいでしょう。
トラブル時の対処法とよくある質問
通知が何度も復活する場合
再生済みでも通知が戻ってくる場合は、キャリアのサーバー側で未読状態が解除されていない可能性があります。もう一度再生するか、キャリアに問い合わせましょう。
再起動しても消えない場合
iPhoneを再起動しても通知が残る場合、iOSとキャリアの同期エラーが考えられます。iOSの最新バージョンにアップデートして改善を試みるのが効果的です。
設定変更しても効かない場合
「通知をオフにしたのにバッジが消えない」という場合は、アプリ側で管理されていることが多いです。アプリを開いて既読にする必要があります。
iOSアップデート後の不具合例
iOSアップデート直後に「留守電通知が消えない」という報告は少なくありません。こうした場合は次のマイナーアップデートで修正されることが多いため、様子を見つつサポート情報をチェックしましょう。
最終手段：キャリアに相談する
どうしても解決しない場合は、契約しているキャリアに問い合わせるのが一番確実です。留守番電話の状態をリセットしてもらえることがあります。
まとめ
iPhoneで留守番電話通知が消えないのは、単にiPhoneの不具合ではなく「キャリアの仕組み」と「iOSの仕様」が組み合わさった結果であることが多いです。
通知を消す方法は大きく分けて「iPhoneの通知設定で調整する」「留守電サービス自体を解約する」「通知を一時的に隠す」の3つです。
自分の使い方に合わせて設定を最適化すれば、ストレスを減らしつつ必要な連絡は確保できます。
