突然「18」で始まる番号から電話がかかってきて、不安になったことはありませんか?普段使う「03」「090」といった番号とは違い、見慣れない「18」の番号は多くの人にとって謎の存在です。実際、国際電話詐欺や迷惑SMSに利用されることもあれば、正規の認証サービスで使われることもあります。この記事では「18で始まる電話番号」の正体や危険性、安全な対応方法をわかりやすく解説します。知らない番号からの着信に迷わないよう、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
18で始まる電話番号の正体とは?
日本の電話番号体系について
日本の電話番号は、基本的に「0」で始まり、地域や用途ごとに番号が振り分けられています。たとえば「03」は東京、「06」は大阪、「0120」はフリーダイヤル、「080」「090」は携帯電話というように、一定のルールがあります。一方で「18」で始まる番号は、通常の固定電話や携帯電話の番号体系には含まれていません。そのため、多くの人が「知らない番号からの着信」に警戒心を抱くのです。実際に「18」で始まる番号は、日本国内の一般的な電話番号としては発行されていないケースが多く、国際電話や特殊な通信システムで利用される可能性があります。つまり、普段私たちが使う番号体系の外にあるため、不安に感じやすいのです。
「18」で始まる番号の使われ方
「18」で始まる番号は、日本国内の一般的なキャリアや固定電話の契約では見かけることが少ない番号です。多くの場合、国際電話の転送や一部の通信サービスで使用されるケースが報告されています。また、特定の通信事業者が内部で使う回線番号や、SMSの認証コード送信用の番号に「18」から始まる番号が使われることもあるようです。そのため「必ず詐欺」と決めつけることはできませんが、日常的に個人利用者に割り当てられる番号ではないため、注意して対応する必要があります。
国際電話の可能性
特に注意すべきなのが国際電話です。「+18」と表示される場合は、国際電話の国番号を示している可能性があります。たとえば「+1809」はドミニカ共和国、「+1869」はセントクリストファー・ネーヴィスといった国の国番号です。これらの地域からの不審な着信は「ワン切り詐欺」や「高額請求型詐欺」に利用されることがあり、日本国内でも多くの被害報告があります。つまり「18」で始まる番号を見た場合、それが「国内の特殊番号」なのか「国際電話」なのかをまず見極める必要があるのです。
通信事業者が使う場合
一部の通信事業者やサービス提供会社は、ユーザー認証やSMS送信のために「18」で始まる特殊番号を利用するケースがあります。たとえばクレジットカード会社や認証サービスで送られてくるSMSの発信元に、見慣れない「18」で始まる番号が表示されることがあるのです。これ自体は必ずしも危険ではありませんが、偽装SMS(フィッシング詐欺)に紛れて送られてくることもあるため、内容を確認する際には注意が必要です。
実際によくあるケース
実際に「18」で始まる番号からの着信やSMSが報告されているケースをまとめると、以下のようになります。
ケース | 内容 | 注意度 |
---|---|---|
国際電話 | ワン切り詐欺の可能性あり | 高 |
認証SMS | クレジットカード・銀行の二段階認証 | 中 |
通信事業者のシステム番号 | 正規のシステムで使用されることあり | 低 |
不審な営業電話 | 架空請求や営業目的 | 高 |
このように「18」で始まる番号は、必ずしも一律に危険とは言えませんが、不審な着信が多いのも事実です。そのため「知らない番号からの電話に安易に出ない」「折り返さない」といった基本的な対策が重要になります。
18で始まる番号は危険?怪しい番号との見分け方
迷惑電話に使われやすいパターン
「18」で始まる番号の多くは、迷惑電話や詐欺に利用されやすい特徴を持っています。とくにワン切り詐欺では、数秒で切って「折り返させる」ことを目的としており、被害者がコールバックした瞬間に高額通話料が発生します。このような仕組みは、特に国際電話の仕組みを悪用して行われます。つまり「電話が鳴ってすぐ切れた」「見覚えのない番号からのワン切り」という場合は、詐欺の可能性が高いといえます。
海外からの不審な着信例
実際に多くの人が体験しているのが「+18」で始まる国際電話からの不審な着信です。代表的なものとして「+1809(ドミニカ共和国)」「+1869(セントクリストファー・ネーヴィス)」などがあります。これらの地域からの着信は、日本国内で利用する人が少なく、ほとんどが詐欺や迷惑電話のケースです。もし海外に知人や取引先がいないのにこうした着信があった場合、基本的に出る必要はありません。
SMS詐欺に利用されるケース
最近ではSMSを使った詐欺も横行しています。見慣れない「18」から始まる番号で「お荷物をお届けにあがりました」「銀行口座に異常があります」といった内容が送られてくるケースが多発しています。これらは「フィッシング詐欺」の一種で、偽のURLを踏ませることが目的です。この場合、番号が正規の通信事業者のものであるかどうかに関わらず、安易にリンクをクリックしないことが重要です。
公共機関や正規業者が使うケースとの違い
一方で、正規の業者や公共機関が利用する場合もあります。例えば金融機関の二段階認証や、通信キャリアが提供する本人確認SMSなどです。これらは一見怪しく見えますが、送信内容やタイミングをよく確認すると正規のものであることが分かります。つまり、同じ「18」で始まる番号でも「内容」や「文面の自然さ」を見極めることで、安全か危険か判断する手助けになります。
着信時にチェックすべきポイント
不審な「18」で始まる番号から着信があった場合は、次のようなポイントで判断しましょう。
- 海外に知人や取引先があるか?
- 電話がワン切り状態で切れていないか?
- SMSに不自然な日本語や不審なURLがないか?
- 最近利用したサービス(銀行・ECサイト)の認証コードでないか?
- ネット上の番号検索サービスで危険情報が出ていないか?
このようなチェックを習慣化すれば、詐欺や迷惑電話に巻き込まれるリスクを大幅に減らすことができます。
18で始まる番号からの着信があったときの対応方法
出ない方がいいケース
知らない番号からの電話に出るかどうかは迷うところですが、特に「18」で始まる番号の場合は慎重さが必要です。もし海外とのつながりがなかったり、心当たりのない番号から突然かかってきた場合は、基本的に出ない方が安全です。詐欺業者や迷惑電話の多くは、相手が電話に出ることで「この番号は利用されている」と確認し、さらに営業や詐欺に利用してくるのです。また、国際電話詐欺のケースでは、応答した瞬間に課金が発生する仕組みを持つものもあり、単に出るだけで損害につながることもあります。つまり「18」で始まる番号は「知らなければ無視する」が一番の防御策となるのです。
折り返しを避けるべき理由
もっとも危険なのは「折り返してしまう」行為です。ワン切り詐欺の典型的な手口は、相手に「誰からだろう?」と思わせてコールバックさせることです。折り返し電話をかけた瞬間、高額な国際通話料が課金され、数分で数千円〜数万円の被害になるケースも報告されています。特に「18」で始まる国際番号からの着信は、折り返しをすると危険な国につながることがあるため、絶対に安易にかけ直してはいけません。「心当たりのある相手かどうか」を確認しない限りは折り返さないことが鉄則です。
電話番号検索サービスの活用
「18」で始まる番号の正体が気になる場合は、ネットで検索してみるのも効果的です。電話番号検索サイトや掲示板では「この番号から着信があった」「ワン切り詐欺だった」「SMSで詐欺メッセージが来た」などの報告がリアルタイムで共有されています。逆に「これは銀行の認証番号だった」「宅配業者のシステムだった」という情報が出てくることもあり、正規か不正かを見分ける手助けになります。検索することで、自分一人では判断できない情報を得られるため、特に不安を感じたときは活用しましょう。
携帯キャリアの迷惑電話対策サービス
大手キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンクなど)は、迷惑電話や詐欺SMSをブロックするサービスを提供しています。たとえば「迷惑電話ストップサービス」や「フィッシングSMS対策アプリ」などを利用すれば、危険な「18」番号からの着信やメッセージが自動的に判別され、注意喚起が表示されます。こうしたサービスは無料または月額数百円程度で利用できるため、スマホ利用者にとっては強力な防御策です。特に高齢の家族やセキュリティに不安を感じる人には、必ず導入をおすすめします。
もし出てしまった場合の対応
誤って「18」で始まる番号に出てしまった場合でも、慌てる必要はありません。まずは相手の話を聞かずにすぐ切ることが大切です。その上で、もし個人情報やクレジットカード番号などを伝えてしまった場合は、すぐにカード会社や警察に連絡しましょう。また、スマホに不審なSMSが届き、URLをクリックしてしまった場合は、端末をネットワークから切断し、セキュリティソフトでスキャンを行うことをおすすめします。「出てしまった」ことよりも「その後の対応」で被害を最小限にできるのです。
安全かどうかを見極める方法
番号検索サイトや口コミの確認
「18」で始まる電話番号を見極める第一歩は、番号検索サイトで調べることです。ネット上には「この番号は詐欺に使われていた」「実際に宅配業者からだった」など、利用者が共有する口コミが多数存在します。これらをチェックするだけで、その番号が怪しいのか、正規の用途で使われているのかが分かるケースが多いです。特に最近ではリアルタイムで情報が更新されるため、自分が受けた着信についても他の人が同じ体験をしている可能性があります。
着信元の国番号を調べる方法
国際電話の場合、「+18」に続く数字を確認すれば、どこの国からかかってきているかを特定できます。例えば「+1809」はドミニカ共和国、「+1869」はセントクリストファー・ネーヴィスといった具合です。海外に知人やビジネスパートナーがいない限り、これらの国から突然電話が来ることはほとんどありません。そのため、国番号を調べることで危険な国際電話を判別することが可能です。国番号一覧はインターネットで簡単に確認できるため、普段から参考にしておくと安心です。
SMS認証との違い
「18」で始まる番号がSMS認証で使われる場合もあります。例えば、ネットショッピングや銀行の二段階認証などです。しかし、この場合のメッセージはシンプルに「認証コード:123456」のように表示されるのが一般的です。一方、詐欺SMSでは「荷物が届いていません」「こちらをクリックしてください」といったリンク付きの文章になっています。この違いを理解しておくことで、本物の認証SMSと詐欺SMSを見分けることができるのです。
本人確認に使われる場合の例
近年、セキュリティ強化のために金融機関やオンラインサービスは二段階認証を導入しています。その際、発信元番号として「18」で始まる特殊な番号が表示されることもあります。例えばクレジットカード会社やAmazonなどの大手サービスは、SMS送信用に専用の番号を利用する場合があります。これらは危険ではなく正規の利用ですが、普段見慣れない番号が突然届くため、詐欺と勘違いする人も少なくありません。ここで大切なのは「内容を確認する」ことです。
安全性の判断フロー
最終的に「18」で始まる番号の安全性を見極めるには、次のようなフローが役立ちます。
- 海外とのつながりがあるかを確認する
- SMSなら文面に不審なリンクがないかチェックする
- 番号検索サイトで評判を確認する
- キャリアの迷惑電話判定を活用する
- 不安なら出ない・折り返さない
この手順を踏めば、ほとんどのケースで安全か危険かを判断できるようになります。
トラブルを避けるためにできること
着信拒否設定の活用
スマホには「特定の番号を着信拒否する機能」があります。不審な「18」で始まる番号からの着信が続く場合は、この機能を活用しましょう。AndroidやiPhoneの設定で簡単に登録でき、一度拒否設定すれば同じ番号からの着信は自動的にブロックされます。これによりストレスを大幅に減らすことができます。
セキュリティアプリの導入
セキュリティアプリを導入すれば、迷惑電話や詐欺SMSを自動的に判定して警告してくれます。たとえば「Whoscall」「迷惑電話ブロック」「Google電話アプリ」などは有名です。これらは世界中の利用者から情報を収集しているため、新たな「18」番号の詐欺にも素早く対応できます。特に高齢者やスマホに慣れていない人にとっては心強い味方です。
家族や高齢者への注意喚起
詐欺被害で多いのは高齢者層です。家族に「18で始まる番号は怪しいことが多い」「知らない番号には出ないで」と伝えておくだけでも被害を防ぐことができます。特に一人暮らしの高齢者は狙われやすいため、定期的に注意を促すことが重要です。
個人情報を伝えない習慣
電話やSMSで銀行口座番号や暗証番号を聞かれることは正規の業者では絶対にありません。「今すぐ認証が必要です」といった内容には特に注意し、個人情報を伝えない習慣を徹底することが大切です。どれほど本物らしく見えても、疑ってかかるくらいがちょうどいいのです。
まとめ:安心して電話を使うために
「18」で始まる番号はすべてが危険ではありませんが、詐欺や迷惑電話に利用されやすいのも事実です。大切なのは「出ない勇気」「折り返さない判断」「調べる習慣」です。さらにキャリアのサービスやセキュリティアプリを活用すれば、安心して電話を使い続けることができます。
まとめ
「18」で始まる電話番号は、日本国内では一般的に使われない特殊な番号です。そのため、不審な国際電話や詐欺SMSに利用されるケースが多く報告されています。しかし一方で、金融機関や通信事業者の本人確認SMSとして正規に使われることもあります。重要なのは「内容を確認する」「折り返さない」「不審なら調べる」という対応です。迷惑電話対策サービスやセキュリティアプリを活用すれば、被害を未然に防ぐことができます。つまり「18で始まる番号=必ず危険」ではなく、「怪しい場合は出ない・調べる」という冷静な対応がもっとも大切なのです。