「ガスコンロのつまみをひねったら、チチチ…って音はするのに火がつかない！なんで？」
そんな焦りを感じたことはありませんか？
実はこの現象、故障とは限らず、ちょっとした汚れや電池切れが原因であることも。
この記事では、ガスコンロが点火しないときに考えられる原因と、自分でできる対処法をわかりやすく解説します。
「修理を呼ぶ前に、自分で何とかできるかも？」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
毎日の料理を支える大切な相棒だからこそ、トラブルにはしっかり向き合っておきましょう！
ガスコンロが「チチチ」と音がして火がつかないのはなぜ？
点火音がするのに火が出ない現象とは
ガスコンロのスイッチをひねると「チチチ」という音がして、点火しそうな気配はあるのに火が出ない……そんな経験をしたことはありませんか？
これは、多くの家庭でよく起きるトラブルのひとつです。
この「チチチ」という音は、点火装置が動作してスパーク（火花）を発生させている音で、つまり電気的な部分はちゃんと動いているという証拠でもあります。
にもかかわらず火がつかない場合、考えられる原因は「ガスが出ていない」「ガスと火花がうまく交わっていない」「センサーや安全装置が働いている」などです。
つまり、音がする＝問題なし、とは限らないのです。
とくに冬場や湿度の高い時期は、点火部に湿気がたまりやすく、火がつきにくくなることがあります。
また、ガスの残量や元栓の開閉も見逃せないチェックポイントです。
このような現象に出くわしたら、焦らずに一つずつ原因を切り分けて確認していくことが大切です。
ガスが出ているのか、火花は見えているのか、音は正常か、などを観察してみましょう。
すぐに修理を呼ばなくても、自分で解決できるケースも意外と多いですよ。
ガスが出ていないケースとは
ガスコンロがつかないときにまず確認してほしいのが、そもそもガスが出ているかどうかです。
これは意外と見落としがちなポイント。
たとえば、都市ガスやプロパンガスを利用している場合、何らかの理由でガスの供給が止まっていることがあります。
最も多いのは、ガスの元栓が閉まっているケースです。
掃除のときに誤って触ってしまったり、小さいお子さんがいたずらして閉めてしまったり、ということも珍しくありません。
また、ガスメーターが自動でガスを止めている可能性もあります。地震のあとや、大量にガスを使用した直後などには、安全装置が働いて一時的に供給を止めることがあるのです。
この場合は「復帰ボタン」を押すことで再開できることがほとんど。
ガスメーターの位置がわからない場合は、外壁付近や玄関近くを探してみてください。
どうしてもわからないときは、契約しているガス会社に問い合わせればすぐに対応してもらえます。
ガスのにおいがまったくしない場合は、まず元栓とメーターをチェックしてみましょう。
逆に、においが強くする場合はすぐに使用を中止して換気し、ガス会社へ連絡してください。
点火プラグの汚れや故障の可能性
「チチチ」と音はするけれど、火が全くつかない。
そんなときに疑うべきもうひとつのポイントが、点火プラグの状態です。
この部分は、ガスコンロの着火時に火花を飛ばす役割をしていますが、料理中の油や水分、ホコリなどがたまりやすく、知らないうちに汚れてしまっていることがあります。
点火プラグに汚れが付着していると、火花がうまく飛ばず、ガスと引火しないことがあります。見た目では小さな汚れでも、点火には大きな影響を与えるため注意が必要です。
また、長期間使用している場合は、プラグ自体が劣化・摩耗している可能性もあり、その場合は交換が必要になります。
掃除をする場合は、必ずガスコンロの元栓を閉め、十分に冷ましてから作業しましょう。
柔らかい歯ブラシや綿棒を使って、やさしく汚れを取り除いてください。金属ブラシなどを使うと逆に傷をつけてしまうので要注意です。
それでも火がつかない場合は、点火プラグが完全に壊れている可能性もあります。
その場合は無理をせず、メーカーまたは専門業者に修理を依頼するのが安全です。
バーナーキャップのズレに注意
意外と多い原因のひとつに「バーナーキャップのズレ」があります。
バーナーキャップとは、火が出る部分の上に乗っている金属のふたのようなパーツのこと。
これがほんの少しでもズレていると、ガスがうまく燃焼せず、点火しにくくなります。
バーナーキャップは掃除の際に外すことが多いため、取り付けたあとに正しく位置合わせをしていないと、点火できないことがあります。
また、キャップの下に水や油が入り込んでいると、点火不良の原因にもなります。
正しい位置に乗せ直すだけで改善することもあるので、火がつかないときは一度バーナーキャップを外して、中をきれいに拭き取り、しっかりとはめ直してみてください。
特に複数口コンロの場合は、別のバーナーが正常に点くかも確認すると原因の切り分けに役立ちます。
このように、ちょっとしたズレでも火がつかないことがあるので、掃除のあとは必ず位置確認を習慣にすると安心です。
安全装置が働いている可能性も
最近のガスコンロには、安全性を高めるためのさまざまな機能が搭載されています。
その中のひとつが「立ち消え安全装置」や「過熱防止装置」です。
これらは、異常があると判断すると自動でガスの供給を止める仕組みです。
たとえば、鍋が空焚き状態になったり、一定時間火がつかないままだったりすると、センサーが異常を検知してガスが出なくなります。
これにより事故を防げますが、利用者から見ると「つかなくなった」と感じてしまいます。
こうした装置は、機種によって作動条件が異なるため、取扱説明書を一度確認してみましょう。
誤作動のように感じる場合でも、内部でセンサーが異常を感知している可能性があります。
また、バッテリーが弱っているとセンサーの誤作動が起きやすくなるケースもあります。
ガスコンロがつきにくいと感じたら、まずは電池の残量チェックや交換を試してみるのもおすすめです。
自分でできる初期チェックと簡単な対処法
ガスの元栓と電池の確認
ガスコンロがつかないときに、まず最初に確認してほしいのが「ガスの元栓」と「電池の残量」です。これらは意外と見落としがちですが、非常に基本的で大切なチェックポイントです。
ガスの元栓は、何かの拍子に閉じてしまうことがあります。
掃除中に触れたり、子どもがいたずらで閉めてしまったり、意外なタイミングで閉じられてしまっていることがあるのです。
元栓が閉まっていれば当然ガスが供給されず、火はつきません。
まずは元栓が「開いている」状態かどうかを確認しましょう。
次にチェックしたいのが「電池切れ」。
ガスコンロは電池で点火装置を動かしている場合が多く、電池が弱くなると「チチチ」という音はしても火花が弱くて点火できないことがあります。
ほとんどの家庭用ガスコンロには、乾電池が入っているボックスがあり、単1電池や単2電池が使われていることが一般的です。
交換の目安としては、半年から1年に1回程度が推奨されています。
点火の力が弱く感じたら、電池を交換してみましょう。
電池の向きも間違いやすいポイントなので、+と−の向きをよく確認してください。ついでに電池ボックス内にサビや汚れがないかもチェックすると安心です。
このように、電池と元栓を確認するだけで、火がつくようになるケースも多いので、まずは簡単なチェックから始めてみてください。
バーナー周りの掃除で改善することも
点火トラブルの原因は、意外と「汚れ」によるものが多いんです。
特に、バーナー周りは料理のたびに油や汁が飛んだり、吹きこぼれが溜まったりする場所。
ここが汚れていると、火花がうまく飛ばなかったり、ガスの噴出が妨げられたりして、結果として火がつかなくなります。
バーナー周辺を掃除する際は、まずコンロの火が消えていること、元栓が閉じていることを確認してください。
そのうえで、バーナーキャップやリング、点火プラグなどを丁寧に取り外し、乾いた布や使い古しの歯ブラシ、綿棒などでやさしく汚れを取り除きます。
焦げつきや固まった汚れがある場合は、中性洗剤を含ませた布や、ぬるま湯でふやかしてから取り除くと効果的。
金属製のタワシは部品を傷つけてしまうことがあるので使用は避けましょう。
また、掃除したあとはすべてのパーツを完全に乾かしてから戻すことが大切です。
濡れたまま装着すると、点火不良や感電の原因になることがあります。
定期的な掃除は、ガスコンロの寿命を延ばすだけでなく、こうした小さな不具合の予防にもなります。
特に点火しづらいと感じたときは、一度きちんと掃除をしてみてください。
着火時の操作手順を見直そう
ガスコンロは毎日使っていると、つい「自己流のクセ」がついてしまうことがあります。
しかし、機種によっては正しい手順で操作しないと火がつかないよう設計されているものもあります。
とくに最近の機種では、安全装置がしっかりしているため、操作ミスが原因で点火できないこともあります。
たとえば「つまみを押してから回す」「回してから押し込む」など、操作の順番が機種によって異なるケースがあります。
普段何気なく使っている動作でも、ほんのわずかなタイミングの違いで点火できないことがあるんです。
また、つまみを回すスピードが早すぎたり、途中で止めてしまったりすると、ガスと火花のタイミングが合わず、火がつかないことも。
説明書や本体に書いてある手順を一度確認し、正しい操作方法を改めて試してみましょう。
長く使っていると忘れてしまいがちですが、基本の操作方法を見直すことで、あっさり問題が解決する場合もあります。
「いつも通りにやってるのに」と思っても、ほんの少し手順を変えるだけで改善することもありますよ。
ガスのにおいがする場合の注意点
点火しようとしても火がつかず、さらに「ガスのにおいがする」場合は、すぐに使用を中止してください。これは非常に危険なサインです。
ガスが出ているのに火がつかない状態が続くと、室内にガスが充満してしまい、爆発や火災のリスクが高まります。
まずはすぐに元栓を閉め、換気扇ではなく窓やドアを開けて自然換気を行いましょう。
電気のスイッチをオン・オフするのもNGです。
火花が飛ぶ可能性があるため、点灯・消灯も避けてください。
そのうえで、ガス会社または管理会社へ連絡し、点検を依頼しましょう。
自分で何とかしようとせず、専門のスタッフに任せるのが一番安全です。
また、普段から「ガスのにおい」に慣れてしまっていると、異常に気づきにくくなります。
ちょっとでもおかしいと感じたら、迷わず使用をやめましょう。
小さな異変に気づくことが、大きな事故を防ぐ第一歩です。
室内の換気も重要なポイント
実は「換気不足」も、ガスコンロがつかない原因のひとつになることがあります。
ガスコンロの中には、酸素濃度が低い状態だと自動で点火を止める安全装置がついているものもあります。
そのため、換気が不十分な状態だと火がつきにくくなるのです。
たとえば冬場や梅雨時など、窓を閉め切ったまま調理をしていると、室内の酸素が減り、結果として点火しにくくなる場合があります。
特に古い建物や密閉性の高い住宅では起こりやすい問題です。
換気扇を回す、窓を少し開けるなどして、新鮮な空気を取り入れましょう。
料理中はこまめな換気が健康面でも大切ですし、コンロのトラブル予防にもなります。
また、換気口やレンジフードが詰まっていないかも定期的にチェックしておくと安心です。
ちょっとした気遣いで、安全で快適にガスコンロを使えるようになりますよ。
故障のサイン？修理が必要なパターンを見極めよう
火がついてもすぐ消える場合
ガスコンロの火が一瞬だけついて、すぐに「フッ」と消えてしまう――。
このような現象は、単なる点火ミスではなく、部品の不具合や劣化が原因となっていることが多いです。
とくに多いのが「立ち消え安全装置」の誤作動や、熱感知センサーの故障です。
立ち消え安全装置は、風や吹きこぼれなどで火が消えたときにガスを自動で止めてくれる大事な仕組みですが、センサーが劣化すると、火がついているのに「消えた」と判断してガスを止めてしまうことがあります。
また、火の強さが弱すぎても、センサーが火を検知できず、すぐに止まってしまうことがあります。
一時的な問題であれば、バーナーを掃除したり、点火の仕方を変えることで解決する場合もありますが、何度やってもすぐに火が消えるようであれば、センサーやバーナーの不具合が考えられます。
こうなると、修理や部品交換が必要になることも多いため、無理に使い続けるのではなく、メーカーや専門業者に相談しましょう。
着火ボタンが戻らない・重い
着火スイッチやつまみが「押しても戻ってこない」「異常に重い」というときは、内部の機構に問題が発生している可能性があります。
普段はスムーズに回るはずのつまみが固く感じたり、押し込んでも戻ってこない状態だと、ストレスも溜まるし、危険も伴います。
このような状態になる原因は、経年劣化や油汚れの蓄積、内部バネの摩耗などが考えられます。
内部の潤滑油が切れている場合もあり、部品が摩擦で引っかかってしまっているのです。
市販の潤滑スプレーを使うという方法もありますが、ガス器具の内部に安易にスプレーをすると、かえって火災や引火のリスクが生じるためおすすめできません。
また、内部にホコリや水分が入り込んでいる場合も動作不良の原因になります。
掃除では直らないようであれば、早めに点検を依頼しましょう。
特に、つまみが戻らないまま使用を続けると、ガスが止まらず非常に危険です。
少しでも違和感を覚えたら、そのまま使用を中止してください。
ガス臭いのに火が出ない場合
ガスのにおいがしているのに火が出ない、というのは非常に危険な状態です。
これは、ガスは供給されているけれど、点火の火花が出ていない、または正しい場所に出ていない可能性があります。
この状態で何度も点火操作を繰り返すと、室内にガスが充満し、爆発の危険性が高まります。
このような状態では、即座に使用を中止し、窓を開けて換気を行いましょう。
換気扇や電気のスイッチには絶対に触れず、できるだけ火気も避けてください。
そのうえで、速やかにガス会社や管理会社に連絡し、点検を依頼しましょう。
ガス臭がする＝ガスは出ている、というサインですが、火が出ないということは、点火系統に重大な異常が起きている可能性があります。
このような場合に自分で何とかしようとすると大変危険ですので、必ず専門家に任せるようにしましょう。
複数のコンロで同時に不具合が起きている
もし家庭内の複数のコンロ、たとえば2口コンロやグリルの両方が同時に点火しなくなった場合は、個々のバーナーではなく、共通する部分に異常がある可能性が高いです。
たとえば、ガスの供給経路の問題や、点火装置の電源（乾電池）に不具合がある場合、全体的に火がつかなくなります。
こうした場合は、まず電池の残量を確認しましょう。乾電池が切れていれば、どの口も点火できなくなります。
また、元栓が閉まっていたり、ガスメーターが遮断しているケースもあります。メーターに「遮断中」などの表示が出ている場合は、ガス会社の案内に従って復帰操作をしてください。
それでも改善しない場合は、コンロ本体の基盤や電気系統に問題がある可能性があるため、自己判断ではなく専門業者への相談をおすすめします。
使用年数が10年を超えていたら？
ガスコンロは毎日使う家電のひとつですが、一般的な耐用年数は「8〜10年」とされています。
それ以上の年数が経過していると、部品の劣化や安全機能の不具合が起きやすくなり、トラブルが頻発することも珍しくありません。
見た目がキレイでも、内部の電子部品やセンサー、配線などが古くなっていると、火がつかない・火が弱い・消えるなどの問題が出てきます。
修理しても他の部品がまた壊れる…という「いたちごっこ」になる可能性もあるため、10年以上使っている場合は、修理よりも買い替えを検討した方が結果的に経済的になることも多いです。
また、古い機種は最新の安全基準を満たしていないこともあるため、新しいコンロに替えることで、より安全で快適な調理環境が手に入ります。
点火不良が頻繁に起きるようであれば、一度家電量販店やガス会社に相談し、買い替えのタイミングを見極めましょう。
業者に依頼する前に知っておきたいこと
ガス会社とメーカー、どちらに相談する？
ガスコンロの不具合が自力で解決できない場合、専門家に頼ることになりますが、「ガス会社とメーカー、どっちに相談したらいいの？」と迷う人も多いと思います。
実はこの2つの窓口には、それぞれ得意分野があります。
ガスの供給（都市ガスやプロパンガスの元栓やメーターの問題など）に関することであれば、ガス会社に連絡するのが適切です。
たとえば、ガスが出ていない、においがする、メーターが止まっているといった場合は、ガス会社に相談しましょう。
一方で、ガスコンロ本体に明らかな故障がある場合、たとえば火がすぐに消える、点火できない、操作部が壊れているなどの場合は、メーカーまたはその指定の修理業者に連絡するのが正解です。
メーカーなら型番を伝えれば、部品の在庫や修理実績などもすぐに調べてくれます。
困ったときは、まずガスコンロ本体の取扱説明書を確認しましょう。
裏表紙などに「故障時の連絡先」が書いてあることが多いので、それを頼りに連絡先を判断するとスムーズです。
無料点検と有料修理の違い
ガス機器の点検には、「無料点検」と「有料修理」の2つの種類があることをご存じですか？
多くのガス会社では、安全のために数年おきに無料点検を実施しています。
これはガス漏れや配管の劣化をチェックする目的で、あくまでガスの供給や設備全体のチェックが対象です。
ガスコンロ本体の細かい部品交換などは基本的に含まれません。
一方で、実際にガスコンロの不具合を直してもらう場合は有料修理となります。
たとえば、点火プラグの交換やバーナー部品の取り換え、電子基盤の不具合修正などは費用が発生します。
ただし、製品の保証期間内であれば、修理費用が無料になるケースもあります。
購入から1年以内、もしくは延長保証に加入している場合は、その内容を事前に確認しておくと安心です。
無料点検はトラブルを未然に防ぐためのサービス、有料修理は故障に対する具体的な対応、と覚えておくとわかりやすいですね。
修理の相場と所要時間は？
ガスコンロの修理費用は、内容によってかなり幅があります。
以下は一般的な修理項目とその目安の料金です。
| 修理内容 | 費用の目安（税込） | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 点火プラグ交換 | 5,000円〜10,000円 | 約30〜60分 |
| バーナーキャップ交換 | 3,000円〜7,000円 | 約30分 |
| 電池ボックス不良修理 | 5,000円〜8,000円 | 約30分 |
| 電子基板の交換 | 10,000円〜20,000円 | 約60〜90分 |
| 全体点検＋軽微な修理 | 5,000円〜15,000円 | 約60分 |
※料金は出張費込みの場合もありますが、地域や業者によって異なることがあります。
修理依頼をする前に、「出張費はかかるか？」「見積もりだけでも費用が発生するか？」を確認しておきましょう。
中には、修理せずにキャンセルした場合にも基本料金がかかる業者もあるので要注意です。
保証期間を確認しよう
意外と知られていませんが、ガスコンロにはほとんどの場合「メーカー保証」がついています。
一般的には購入から1年間が基本保証期間となっていて、この期間内であれば故障や不具合の修理は無償で受けられることが多いです。
また、家電量販店で購入した場合は「延長保証」に加入しているケースもあります。
5年保証や10年保証など、加入内容によっては長期的に修理費が無料になる場合もあるため、レシートや保証書をもう一度確認してみましょう。
保証を受けるためには、製品の型番と購入日がわかる書類（レシート・保証書）が必要になります。
もし紛失していても、クレジットカードの利用履歴や通販履歴から証明できるケースもあります。
「有償修理かな…」と思っていても、実は保証が使えるケースも多いので、あきらめる前にしっかり確認するのがおすすめです。
よくあるトラブルと修理例
ガスコンロの修理には「あるあるトラブル」がいくつかあります。代表的な例を紹介します。
- 症状：火が弱い／点火に時間がかかる
⇒ 点火プラグの劣化、バーナーの目詰まり → 部品交換や掃除で解決 - 症状：つまみが重くて回らない
⇒ 内部の潤滑不足、バネの劣化 → グリス塗布またはパーツ交換 - 症状：火がすぐ消える
⇒ 安全センサーの誤作動 → センサー部品交換 - 症状：ガスは出るのに点火しない
⇒ 基盤故障や点火装置の不良 → 電子部品交換
どれも、放置しておくと大きな事故や完全な故障につながることがあります。
「ちょっと変だな」と感じた時点で早めに対応することが、長く安全に使うコツです。
ガスコンロを長く快適に使うための予防策
定期的な掃除で不具合予防
ガスコンロを長く安全に使い続けるためには、日々の「掃除」がもっとも効果的な予防策です。
特に、バーナー周辺や点火プラグの汚れは、点火不良や火力の低下を引き起こす原因となります。
掃除をサボると、徐々にコンロの性能が落ちてしまい、結果的に故障に繋がるのです。
掃除の頻度としては、使用後に軽く拭くのを習慣にし、週に1回程度はバーナーの取り外し掃除を行うのが理想的です。
中性洗剤を使って、コンロ周りの油汚れや焦げつきを落とし、乾いた布でしっかり拭き取るようにしましょう。
バーナーキャップやリング部分は、ぬるま湯につけ置きしてから歯ブラシでこすれば、こびりついた汚れも簡単に落とせます。
また、点火プラグ部分は綿棒で軽く掃除するだけでも効果があります。掃除をすることで、ガスと空気の混合も安定し、より効率よく火がつくようになります。
「点火しづらくなったな」と思ったら、まずは掃除から。
これだけで多くの不具合を防げますし、清潔なコンロは気分よく料理もできますよ。
正しい使い方を覚えておこう
ガスコンロは「使い方次第」で寿命が大きく変わる家電のひとつです。
誤った使い方を続けていると、思わぬ故障やトラブルの原因になります。
たとえば、強火のまま長時間使用する、鍋をガンガンぶつける、濡れた手で操作するといった行為は、部品の劣化を早めてしまいます。
また、着火時にコンロのつまみを雑に操作したり、強く押しすぎたりするのもNG。電子部品やセンサーに負担をかけてしまいます。
説明書に記載された「正しい操作手順」に従って使うことが、もっとも確実な予防策となります。
調理中の吹きこぼれや油跳ねも、早めに拭き取ることで部品の劣化を防げます。
特に点火部分やセンサー周りはデリケートな構造になっているため、できるだけ汚れを残さないように意識しましょう。
「使い方を見直す」だけでも、不具合の発生率はぐんと下がります。
毎日のちょっとした意識が、ガスコンロを長く使うコツになります。
電池交換は早めが安心
ガスコンロの点火には乾電池が使われていることが多く、「火がつかない」「チチチという音が弱い」などの症状が出たとき、意外と原因は電池切れということもよくあります。
おすすめは、電池の寿命が切れる前に定期的に交換すること。
半年〜1年に1回を目安にすると安心です。使用頻度が多い家庭では、もっと早めの交換も検討しましょう。
電池の種類も重要です。
できるだけ「信頼できるメーカーの新品」を使うようにしてください。安価な電池や保管期間が長い電池は、すぐに電圧が落ちてしまい、火花が弱くなる原因になります。
また、電池の向きが間違っていると当然機能しないので、交換時には+と−をよく確認しましょう。
電池ボックス内にサビや汚れがないかも同時にチェックし、異常があれば掃除してから新しい電池を入れてください。
電池交換は簡単ですが、点火性能に大きな差が出る重要な作業。
予防の意味でも早めの交換を心がけましょう。
年1回の点検を習慣に
ガスコンロは、年に1回の点検を行うだけでも、不具合の早期発見や事故の予防につながります。
点火不良やセンサーの異常など、使っている本人では気づきにくい小さな不具合も、プロの目で見ればすぐにわかります。
ガス会社やメーカーでは、定期点検サービスを提供していることも多く、予約すれば自宅まで来てくれて、ガス漏れ・燃焼状態・部品の劣化などを詳しく確認してくれます。
無料点検の案内がポストに届くこともあるので、見逃さないようにしましょう。
特に、コンロを5年以上使っている家庭は、点検を受けることで安心して使い続けることができます。
もし故障が見つかったとしても、早期対応できるため、大きな修理や買い替えを避けられることもあります。
毎年の健康診断のように、コンロにも「健康チェック」が必要です。
安全で快適なキッチンライフのために、ぜひ点検を習慣化してください。
新しい機種への買い替えも視野に入れて
ガスコンロの使用年数が10年を超えるようであれば、修理を重ねるよりも買い替えを検討した方が賢い選択になることもあります。
古いコンロは、安全機能が少なかったり、火力が不安定だったりすることもあり、思わぬ事故につながることも。
最近のガスコンロは、センサー機能や自動消火機能、タイマー調理機能などが充実しており、料理の安全性も使い勝手も格段に向上しています。
また、ガラストップなど掃除しやすいデザインも多く、日々の手入れが楽になる点も魅力です。
買い替え時の目安は「故障が頻発する」「修理費がかさむ」「火力が弱くなった」と感じたタイミング。新しいコンロは省エネ性能も高く、長期的に見ればランニングコストも抑えられます。
思い切って買い替えることで、毎日の料理が快適に、そして安心してできるようになります。
今のコンロに少しでも不安があるなら、新機種の導入も前向きに検討してみましょう。
まとめ：ガスコンロの「チチチ音だけで火がつかない」問題は冷静に対処を！
ガスコンロのトラブルは、突然やってくるものですが、焦らずにひとつずつ原因を確認していけば、意外と自分で解決できることも多いです。
「チチチ」という音がするのに火がつかない場合、まずは電池切れやガス元栓の閉じ忘れ、バーナーの汚れやキャップのズレなど、簡単にチェックできるポイントから確認してみましょう。
それでも直らない場合は、安全装置の作動や部品の劣化など、より専門的な問題の可能性があるため、無理せず専門業者に相談することが大切です。
保証期間の確認や修理費用の目安を知っておくことで、安心して対応できます。
さらに、ガスコンロを長く快適に使い続けるには、定期的な掃除・電池交換・年1回の点検が効果的。
使い方を見直すだけでも、トラブルを未然に防ぐことができます。
そして、使用年数が10年を超えているなら、買い替えも選択肢に加えましょう。
毎日の料理を安全でスムーズに行うためにも、ぜひこの記事を参考に、あなたのコンロも今一度見直してみてくださいね。
